外国為替証拠金取引(FX)とは(1) 〜 取引形態
では次に、外国為替証拠金取引(混乱を避けるため、この章では以下、「FX」と言います)の話に移りましょう。 通常の外為取引とFXとは、どのような違いがあるのでしょうか?
通常の外為取引とは、例えば海外旅行に行くために、銀行で現地通貨を買う、あるいは外貨預金をする、などが代表的です。 いずれも、手持ちの円を使って、 外貨を実際に取得する ことが特徴です。 10万円分の米ドルを銀行で購入すれば、同額分の米ドルを手渡されます。 これをイメージしてください。
これに対しFXの場合は、外為ステーションなどの業者との間で、 外貨を取引する契約を結ぶ ことに他なりません。 トレードシステムを使って10万円分の米ドルを買う、という注文を実行したとしても、米ドルを手渡されるわけではありません。 その業者が「○月○日○○時、1米ドル=△△円で10万円分、確かに購入しました」という契約を保証してくれるだけです。 ただし、仮想取引ではもちろんありません。 実際に10万円を投じて米ドルを手に入れたのと同様の経済効果は、既に発生しています。
業者が、お客様との間でこのような契約を保証する担保として、相当額の保証金のようなものを、業者が指定する口座に預託していただく必要があります。 これが「 委託証拠金 」と呼ばれるもので、株式の信用取引などでも、似たような制度が用いられています。
FXの場合おもしろいのは、委託証拠金として業者に預ける通貨と、取引する通貨が、必ずしも一致しなくてもいい、という点です。 例えば、円を委託証拠金として業者口座に預け、それを担保にGBP/CHF(英ポンド/スイスフラン)という、円とまったく関係のない通貨ペアの取引を行うことが可能です。 通常の外為取引では、手持ちが円であれば、どうあがいても円と他通貨との間の取引しかできませんが、FXの場合、上記のように自由な為替ペアの選択が可能なのです。

