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外国為替証拠金取引とは

外国為替証拠金取引(FX)とは(3) ? スワップ金利

外貨預金を購入すると、その外貨に応じた金利が付与されます。 昨今、外貨預金が人気商品となっているのは、低金利が続く円よりも、比較的高金利の外貨に預金することで、少しでも金利収入を増やそうとする投資家の方が増えたことが要因ですが、実は、FXの場合でも、外貨預金と同様に、外貨に応じた金利の授受がおこなわれます。 FX業界では俗に「 スワップ金利(または、スワップポイントとも言います) 」と呼んでいます。

通常の外為取引では、売買に対する受け渡しを2営業日後に行います。 例えばお客様が月曜日に10万ドルを買った場合には、水曜日に10万ドルを受け渡しする必要があります。 一方、FX業界では、お客様に代わってFX業者あるいはカバー先金融機関が、取引を行った月曜日から毎日、NY時間午後5時の取引時間終了時に、そのポジションを自動的にロールオーバーします。

お客様は、ポジションを持ち続ける限り、なにもする必要はありません。 FX業者が、お客様に代わってロールオーバーを続けることにより、ポジションが維持されるのです。

さて、ロールオーバーが業者によって行われた場合、ロールオーバー調整分として、その通貨ペアの金利差分に相当する金利を、業者が自動的に加算(あるいは減算)します。 例えば、USD/JPYのポジションを買い持ちしていたとすると、低金利の円で資金を借り入れ、比較的高金利のUSDで運用したのと同じことになり、両金利の差額を、1日分のスワップ金利分として受け取ることができます (実際は、業者のコスト等も加味されるため、必ずしも一致しません)。 これはまさに、円を米ドルの外貨預金に投資したのと同様の経済効果が得られることに他なりません。 ただしFXの場合、単なる外貨預金と比べて、いくつかユニークな特徴があります。

1) スワップ金利は、受け取りだけではなく支払いの場合もある
外貨預金の場合、まずはじめにお手持ちの円を使って高金利国の外貨を購入しますので、金利は常に、お客様の「受け取り」です (預金なのですから、金利を受け取れることが当たり前の大前提ではありますが)。 しかしFXの場合、USD/JPYという通貨ペアを「買い持ち」することも「売り持ち」することも可能になっています。 買い持ちすれば外貨預金と同じく金利は受け取りになりますが、売り持ちにした場合、高金利の米ドルで借金をして、低金利の円で運用しているのと同じことになりますので、スワップ金利は差し引きでお客様の「支払い」になります。 同じ通貨ペアでも、買い持ちにするか売り持ちにするかで、金利の受け払いは全く正反対になりますので、ご注意ください。

もっともこれは、両国の金利動向によって変化する可能性があります。 現在はアメリカの方が日本よりも高金利なので、上記のような結果になりますが、将来金利が逆転し、日本の金利がアメリカを上回ることになったとしたら、USD/JPYを買い持ちすると、スワップ金利は今度は支払いに転じてしまいます。

2) スワップ金利にもレバレッジ効果を得られる
レバレッジの項で申し上げたとおり、FXの場合、お客様が預託した委託証拠金を超える金額の外為取引ポジションをとることができます。 すなわち、そのポジションが受け取れる(あるいは逆に支払う)スワップ金利も、レバレッジを施した分、多額になります。 外国の高金利を収益源として狙うキャリー・トレード志向の投資家の方にとっては、少ない資金で多額のスワップ金利を得られるのが大変魅力ですが、レバレッジを施した分、元本の価格変動リスクも増大していることには、くれぐれもご注意ください。

3) スワップ金利を日割で毎日受け取ることができる
外貨預金の場合、通常3ヶ月なり1年なりの満期時に一括して金利が支払われますが、FXのスワップ金利は、ポジションを指定された時間に保持していれば、毎営業日、日割り分のスワップ金利が付与(あるいは差引)されます。 昨今は「毎月分配」などという投信が人気のようですが、誤解を恐れず言えば、FXは「毎日分配」です (もちろん、スワップ金利を支払うようなポジションを保持していれば、「毎日支払」になってしまいますが)。

スワップ金利は、休日を含めた日割り計算で算出されるため、例えば水曜日ですと、2営業日後の金曜日から月曜日まで、足かけ3日分のスワップ金利がつきます。 GWなどの連休も同様で、数日分の金利が1日分に集約されることもあります。

ただしポジションを翌日まで持ち越さないデイ・トレード(日計り)の場合には、ロールオーバー・コストは全くかかりません。 スワップ金利は、売買日を基準とするのではなく、バリューデート(受渡日)を基準としているので、水曜日から木曜日にロールオーバーする場合、バリューデートは金曜日から月曜日に持ち越すことになりますから、3日分の金利が付くことになります。 逆に、金曜日から月曜日にロールオーバーする場合は、バリューデートでは火曜日から水曜日となりますので1日分の金利が付くことになります。 休日があれば、バリューデートが変わるため、スワップの日数も変わります。 またNY時間水曜日の午後5時を過ぎてロールオーバーされるポジションに対しては、週末の期間を計上し通常の3倍に当たるスワップ金利(3日分)が加減されます。

通常は1日分

土日をまたぐ場合、3日分

4) 業者に支払う手数料などのコストが比較的少ない
外貨預金の場合、見かけ上の金利は高く設定されていますが、その実、設定時や満期時などに銀行に対して支払う手数料などを差し引くと、実質それほど高金利でもない場合があります。 それに対しFXの場合、手数料無料などを唱う業者も多く、お客様が正味受け取れる金利は、外貨預金より有利な場合が多いと言えます。

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